ジ・エルムス・ホテル 「ブルック・ルーム・レストラン」

Brook Room Restaurant, The Elms Hotel



The Elms Hotel, Exterior
 2007年12月6日、友達と2人で、ウースターシャーのAbberleyという所にあるホテル「ジ・エルムス」のレストランへランチを食べに行った。

 あいにく天候があまりよくなかったため、写真が暗くなってしまったが、右がホテルの外観である。何か屋外でのイベントが控えていたらしく、入り口から伸びている白い屋根の先には巨大な屋外テントが建てられていた。

 ホテルの中に入っても、「レストラン」と書かれた表示は見当たらない。レセプションの女性に尋ねたら、バー・エリアに通された。

The Elms Hotel, Bar Area
 これがホテルのバー・エリア。貴族の邸宅を改築したのであろう、重厚な雰囲気である。コーヒー・テーブルがいくつか置かれており、ラウンジ・ミールをここに持ってきてもらって、食事をすることも出来る。例えば、サンドイッチなら£7.50-£10.50、メインは£7.95-£18.95(£12程度のものが中心)である。小さな子供づれの家族はここで食事をしていた。

 レストランで食事をする場合には、ここが控え室の役割を果たす。ここで飲み物を飲みながら、注文を入れて、ダイニング・ルームに呼ばれるまで待つことになる。食事の前にバーで飲み物を飲みながら待つというのは、イギリスの、伝統的なレストランのシステムらしい。

The Elms Hotel, Nibbles
 いつものごとく水だけ注文して待っていると、「シェフからのサービスです」と言いながら、ウエイターさんがこのようなものを持ってきてくれた。左側はマリネされたオリーブなのだが、右側は、ナッツをキャラメルでコーティングした後、粉砂糖にまぶしたもので、作りたてらしく、まだ温かかった。このようなスナックまで作りたてのものを出すとは感心だ。

The Elms, Brook Room Restaurant
 20分ほど待ってから、ダイニング・ルームへと通された。ちょっと古めかしい感じの部屋で、イギリスらしさ満点だが、スマートなおしゃれさはない。

 左の写真は食事が終わった頃撮影したので人がいないように見えるが、私たちが入った時にはほぼ満席だった。

 席数は極めて少なく、テーブルは10にも満たない。いくつかはかなり大きなテーブルだったが、それでも30人入れるかどうか程度である。訪れる際には、予約した方がいいだろう。

The Elms Hotel, Bread
 最初にサーブされたのはパンとバター。ここに写っているような白いパンと、これとまったく同じ形をした黒いパンの二種類があり、ウエーターさんに言ってどちらかを皿にのせてもらう(両方欲しければ、そう言えばよいし、後から追加してもらってもいい)。トラディショナルなホテルらしく、ウエーターさんはパンをナイフとフォークで挟んでサーブするのだが、新人だったらしく、手が震えて難しそうだったのはお愛嬌である。

 パンは手作りっぽい味と形状だったので、ここで焼いているのだと思う。

The Elms, Brook Room, Starter
 これは私が注文したスターター「スモーク・サーモンのデュエット、ビーツとヴィエルジュ・ソース」。

 右の方に乗っているのは、鮭を焼いたもので、あまりスモークしたような味はしない。上に乗っているのは豆系の植物のツタで、あまり美味しくない。たぶん飾りなのだろう。左側は生のスモークサーモンで、中には、小エビ、きゅうり、アボカド、緑ピーマンのサイコロ切りを白いソースで合えたサラダが入っている。

 三つ乗っているサイコロ状の赤いものがビートルート(ビーツ)なのだが、植物的な繊維が残っていないところを見ると、一度ピュレにしてからゼラチンで固めたのだと思う。皿に塗ってある赤いものもやはりビートルートでできたソースである。

 特に感動するほど美味しいわけではないものの、とても丁寧かつ繊細に作られていて、十分に楽しめる前菜だった。

The Elms, Brook Room, Main
 これがメイン・ディッシュ、ポロックという白身魚をフライパンで焼いたもの。なのだが、一番下にピキージョというパプリカ系の野菜の泡、その上にラタトゥイユ、そして、ほうれん草と思われる青菜のピュレ、そして魚、ベイビー・リーク(リークネギの小さいもの)のてんぷら、サラダという順番に重ねるという、とても手の込んだ盛り付けになっている。

 魚はちょっと塩辛すぎたのだが、もしかすると、塩に漬け込んでから焼いたのかもしれない。魚を塩につけると旨みが増し、身がしまるという効果がある。しかし、この白身魚をラタトゥイユと一緒に頬張ると、トマトの酸味が加わり、なかなかいけた。感心したのがリークのてんぷら(メニューにTempuraと書いてある)。油で揚げることで、甘くなっていると同時に、内部にぬたを思わせるぬめりが出てとても美味しい。これは、家でてんぷらをやる時にも試してみたい一品である。

 一緒にいた友人は、豚肉を生ハムで包んでローストしたものを注文したのだが、こちらも手をかけて豚肉の旨みを引き出しており、大変美味しかった。

The Elms, Coffee
 ここまででけっこうお腹一杯になったのと、デザートにあまり美味しそうなものがなかったため(この日はスティッキー・トフィー・ブディング、クリスマス・プディング、もしくはチーズ)、コーヒーだけもらうことにした。コーヒーを注文すると、ダイニング・ルームで飲むか、ラウンジに移るか訊かれたので、ラウンジに戻る。

 もって来てくれたのがこれ。このポットには、優に二杯分のコーヒーが入っている。ティー・ポットで紅茶を注文したときと同じ量である。横に置かれているのは、やはりここで焼いたに違いないショートブレッドとチョコレートクッキー。私はクッキーが苦手なのだが、チョコレートクッキーは、カカオの苦味が利いていてとても美味しかった。これで£2.95なら納得である。ちなみにこのラウンジではアフタヌーン・ティーも出しており、いろいろついた方を注文すると£15.95である。

 さて、以上、2コースのランチは£13.50、3コースなら£17.50。私たちのお勘定は£32だったので、£35払ったが、料理の質、手間、そして雰囲気を総合して考えると、驚きの低価格である。スタッフの対応もきわめて快い。帰りにレセプションで、メニューはどれぐらいの頻度で変えるのか尋ねたら、毎日変えているとのことだった。

 ちなみにブルック・ルームのヘッド・シェフはDaren Bale氏。ホテルでは、同氏による料理教室も行われているという掲示が出ていた。

The Elms Hotel
Abberley, Worcester WR6 6AT
電話 01299 896666, ファックス 01299 896804
E-mail info@elmsluxuryfamilyhotel.co.uk
行き方については、ホテルのホームページをご覧下さい。



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