ルンビニ (LUMBINI)
評価: 7/10 (ちょっと目先の変わったカレー料理)

2008年4月19日(土)、秘境マニアの友人とともに、レディッチ近郊のスタドレーという場所にあるネパール・レストランにランチに行ってきた。バーミンガムからだと車で40分ぐらい。
「ルンビニ」というのは、釈迦の生地とされている場所の名前。どうやらネパールにあるらしい。ネパール料理というと珍しい感じがするかもしれないが、引退したグルカ兵がイギリスでレストランを開く例は時にあるようで、バーミンガムのシティーセンターにもネパール料理を売り物にするレストランは二軒ある。

私たちが、店に入ったのは12時10分過ぎ。店の中にはウエイター一人とバーの中にもう一人いて、私たちが入ってきたことに慌てているような様子。後から聞いた話では、昼間には余りお客さんが来ない店なのだそうだが、予約をしていたのだから、それほど驚くことはなかろうに。
ダイニング・エリアは、私たちが座った店の入り口に近い方と、バーカウンターの向こう側にあるエリアの二つに分かれている。バーの向こう側には行かなかったので、何席あるのかはよく分からないが、決して小さな店ではない。左に見える柱に、グルカ兵のポスターが貼ってあるのにも注目。グルカのナイフもたくさん飾ってあった。

まあ、わざわざここまで来たのだからということで、スターターも注文。パパドムは注文しなかったのだが、何故か、何の味もついていないサラダだけがサービスとして出てきた。あれは何だったのだろうか?
右は、ネパール料理では「お約束」のモモ (£ 3.20)。私が見たことのあるモモは、丸い形をしていたが、この店のものは中国の餃子と同じ形をしている。真ん中にあるソースはトマト・チャツネ。カレー味の餃子といった感じだが、中華の餃子よりは皮が分厚い。美味しかったが、私は中国の餃子の方が好きかも・・・

こちらは「チリ・チキン」 (£ 3.20)。鶏の胸肉を、玉ねぎ、パプリカ・ピーマン、フレッシュ・グリーン・チリとともにトマト味のソースで炒めたもので、上から刻んだフレッシュ・コリアンダーが散らしていある。
これを注文した時、ウエイターさんが、大丈夫なのか?という感じの表情を浮かべたのだが、かなり大きく切って入っている生のチリをどかせば(もちろん全部食べたが)、全く辛くない。むしろ甘いぐらい。
鶏の胸肉はとても柔らかかった。同行した友人は、圧力鍋で調理したからではないかと言っていた。しかし、この料理全てを圧力釜で調理しているわけではないので、胸肉だけを圧力釜で調理して、それを料理よって、違ったソースの中に入れるという方法を取っているのかもしれない。

さて、メインコース。カレーばかりではつまらないので、今回は、タンドーリものも取ってみた。しかし、ネパールでは、タンドーリをチューロと呼ぶらしい。したがってこれはチューロ料理の「マライ・カシ」(£ 5.75)。カシューナッツ、生姜、ニンニク、ハーブでマリネしたラムをチューロ・オーブンで焼いたもの。下の皿は鉄で出来ていて、運ばれてきた時はジュージューいっていた。上にはスプリング・オニオンを細切りにしたものが、横にはサラダがのっている。なかなかいいプレゼンテーションだ。
肉は、タンドーリでよくあるようなキューブ状ではなく、五ミリぐらいの薄切りにしてあり、それを串に刺して焼いたらしい。とても柔らかいのだが、味がすこし弱い。私は、もっと硬くても、肉の味が強いものの方が好きだ。

カレーというものは、みな同じように見えるので、写真を写してもいまひとつなのだが、こちらは野菜サイド・ディッシュのコーナーから選んだ、ネパリ・タルカルという豆と野菜のカレー。£2.80なのに、一人前のカレーと大差ないほどの量で、とてもお徳。
使われている豆は、イエロー・スプリット・ピーだと思うのだが、完全につぶされていて、豆の形は全く残っていない、ほぼクリーム状。その中に、カリフラワー、オクラ、ほうれん草など、いろいろな野菜が入っている。辛みは全くなく、最初はちょっとパンチが足りないと思ったのだが、食べているうちに美味しさがだんだんわかるようになってきた。これは、この日に食べたものの中で、私が一番好きだった料理。また食べたい。

カレーも一つ取ろうということで、「ルンビニ・スペシャル」の中から注文したカシ・グルカリ(グルカ風ラム)、£6.50。ラムのほかに、玉ねぎとパプリカ・ピーマンが入っている。
こちらも、チリ・チキンと同じで、カレーソース自体は辛くないのだが、細く切ったフレッシュ・グリーン・チリがたくさん入っていて、これに当たると辛い。
見た感じでも分かると思うが、ここの店の料理は一般に油っこくない。店のホームページにも、コレステロールのない油を使い、カロリーや塩の量にも配慮してあると書いてある。

カレーと一緒に食べるものとしては、バスマティ・ライス(£ 2)の他、オーブンで焼いたロティ(£1.20)を選んだ。
パリパリして、香ばしくて美味しい。ナンも捨てがたいかもしれないが、食べたことがない方は是非一度お試しを。
さて、ここでお笑いを一席。私たちが訪れた時には、ウエイターさんが一人しかおらず(お客も私たち二人だけ)、ずっと彼がサーブしてくれたのだが、なかなかいい味を出してくれた。まず、私たちの一人がラッシー(ヨーグルトドリンク)を、一人が水を頼んだのだが、どちらがどちらを頼んだのかが覚えられず、二度間違えて、「いやー、僕はずっと間違ってるよね、ハハハ〜」と笑っていた。

食事中は食事中で、私たちがメインを食べる間、二回も「いかがですか?」と訊きに来た。もう一人のバーマンのような人も一度訊きに来たので、全部で三回。一緒に食事をしていた友人は「グルカだから見回りに来なきゃいけないんじゃないの」などと言い出す始末。
そして、帰り際、私たちが席を立つと、彼は勇んで出口のところに飛んで行き、ドアを開けてくれようとしたのだが、店に入ったときに彼に預けたコートは、壁のコートハンガーにかかったまま。仕方がないので、自分たちで取りに行くと、彼は「ごめん、ごめん」と言いながら走ってきて、コートを着せてくれた。ネパールから来たというこのウエイターさん、とても面白かったので、ぜひこのままのスタイルでがんばって欲しい。
さて、お会計は、上に書いたものと、ラッシー一杯(£2.95)、ミネラル・ウォーター一本(£3.25)で、計£30.95(チップを入れてポンド£34)。2コース二人分+1サイド+2ドリンクなので、高くはない、というかむしろ安いだろう。車がないのでちょっと難しいが、機会があればまた来てみたい。
Lumbini Nepalese Restaurant
31 Alcester Road, Studley, Warwickshire, B80 7LL. (Google Map)
開店時間、12:00〜2.30、18:00〜23:00(日曜休業)
(週末の夜は予約したほうが無難)
http://www.lumbini-restaurant.co.uk/
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