ジュエリー・クオーター

立ち並ぶ宝石店
 バーミンガムは、かつて世界のジュエリーの四割を生産する、ジュエリー生産の都でした。現在でも、イギリス国内で販売されるジュエリーの10%はバーミンガムで生産されているそうです。

 そんなバーミンガムのジュエリー生産者は、この「ジュエリー・クオーター」といわれる地域に集中しており、宝石店の立ち並ぶ観光地になっています(右の写真)。

ジュエリー・クオーター博物館
 ジュエリー・クオーターを訪れる人のほとんどは宝石を買いにくるのでしょうが、博物館もあり、なかなか楽しめます。

 左に写っているのが博物館で、古いジュエリー工場が公開されています。入場料は無料、ガイドさんが1時間に渡って、ジェリー・クオーターや、この工場の歴史を説明してくれます。

 この博物館、もともと、Smith and Pepper'sという家族経営の会社の工場だったのですが、三人兄弟姉妹だった経営者に子供がいなかったため、また、1981年は不況の真っ只中で、ジュエリー工場を買うような人がいなかったため、1981年に閉鎖されました。経営者は、もともと十二人兄弟姉妹だったのに、工房を引き継いでいた三人には一人も子供ができなかったというのは皮肉なものです。工場が閉鎖されたのは81年と、比較的最近のことですが、経営者が高齢だったため、工場は近代化されておらず、実際にはもっと古い時代にタイムスリップしたような感覚が味わえます。

 中では工芸品が販売されており、また、カフェもあります(カフェの入り口は写真の左端に写っている扉)。

パブ
 かつての宝石職人は大変過酷な環境で働かされており、ガスや煙からくる肺病、騒音からくる難聴、また危険な機械の操作で指や目を失ったりすることは珍しくなかったそうです。そんな話は、博物館で聞くことができます。

 右に写っているのはジュエリー・クオーターのパブ。その名も、Jewellers' Arms。

墓地の門
 ジュエリー・クオーターでもう一つ目に付くのがこの建物。これは、墓地への入り口です。墓地は十九世紀の半ばに創設されたもので、古めかしい墓石がたくさん並んでいます。

 ここに葬られている人の中には、印刷業者のジョン・バスカヴィル(バスカヴィル・フォントのバスカヴィルでしょうか?)、芸術家アラン・エヴェリット、現代テニスを創始したハリー・ジェムといった有名人(私は知りませんでしたが・・・)いるそうです。
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