ベイルート
評価: ★★★☆☆ (座席のあるテイクアウト店。料理は悪くない)

2008年3月20日(木)、ついにレバノン料理の「ベイルート」に行くことが出来た。旦那は肉断ち中なので、友達一人を強制連行。
「ついに」というのは、先日、旦那と行こうと思った時には、閉まっており(この記事を参照)その後、私も、四旬節初め一週間の肉断ちを始めたため、しばらくお預けとなっていた。

7時15分過ぎごろ私たちが到着した時には、二人のコックさんとおしゃべりしているお客さんか友達が一人いただけ。これはちょっと拍子抜けだった。その夜は木曜日だったけれど、多くの会社や学校が復活祭前の連休に入る前だったので、事実上、金曜日の夜のようなものだったからだ。
ベイルートは「レストラン」と称しているが、実際には、座席のあるテイクアウェイと言った方が正確かもしれない。店を入ると、そこには、バースツールの並ぶカウンターがあり、その向こう側でコックさんが調理している。そこを通り過ぎて、さらに奥に入ってゆくと座席がある。席数は、バースツールを入れなければ、20程度だと思う。私たちは、奥のテーブル席に座り、十分ほど待っていたが、誰も注文を取りに来なかったので、カウンターまで注文しに行った。そういうシステムなのかもしれない。

最初に運ばれてきたのは、スターターとして注文したものの一つ「タブレ」 (£ 2.50)。
タブレというのはレバノン風のサラダのことなのだが、私がかつて食べたものは、もっとブルグル(砕いた小麦)の量が多かった。これは、ほとんどが野菜で、ブルグルはごく少量。野菜は、フラットリーフ・パセリ(日本でイタリアンパセリと呼ばれているもの)、フレッシュ・ミントが主体で、トマトと玉ねぎの細切れが少しずつ入っている。レモン汁で合えてあり、酸味が強い。
これはとても美味しかったが、これだけで食べるものではなく、別の料理の箸休め(箸はないわけだが・・・)か薬味として食べたるのに適していると思う。

次に運ばれてきたのが「ファラフェル」 (£ 3)。有名なレバノン料理を、ということで注文してみた。ちなみに「ファラフェル」というのは、ヒヨコ豆かyellow split peasと呼ばれている豆を水で戻し、砕いて、調味料・香辛料、玉ねぎと合わせて油で揚げたもの。中東ではポピュラーな料理(名前は違うこともある)で、イギリスでもベジタリアンの間ではとても有名。
揚げたて、熱々のファラフェルが4つお皿の上に、アイスバーグ・レタスを刻んだもの、ピクルスを細く切ったものと一緒にのっている。

半分に切った断面はこんな感じ。豆はかなり細かくすりつぶしてあった。さて、これは不味いわけではないのだが、それだけで食べるには、私には塩辛すぎた。ピタに包んだ形でも買うことが出来るようで、それならば調度いい具合になるのかもしれない(ピタ包み(Wrap)は、メニューにはないが、私が注文を伝えたコックさんは、それもできると言っていた)。
とは言え、先ほどのタブレと食べると悪くなかった。スターターと一緒にピタも一緒に持ってきてくれるように頼んだ方がいいかもしれない。

スターターを半分食べ終わったところで、メイン・ディッシュがでてきた。こうしたカジュアルなレストランではよくあるように、「スターター」と「メイン」という区別は、皿が運ばれてくる順番とあまり関係がないようだ。
これは、メインの一つ「シシュ・タウック」 (£ 6)。フライドポテトかライスを選べるようになっていたので、メインの一つはライスと、もう一つはポテトと合わせてみた。これには、フライドポテトの方。
皿の上には、マリネした鶏胸肉をグリルで焼いたものが二串分乗っている(一部はポテトに隠れて見えないが、量的には悪くない)。さらにサラダとして、アイスバーグ・レタスの細切り、グリルド・トマト半分、そしてスマック(中東で使われる酸味のあるスパイス)で合えた玉ねぎの薄切りが添えられている。フライドポテトは普通の冷凍もので、特に言うべきことはない。

ラム肉で作った「レヘム・メシュウィ」 (£ 6) の方も注文してみた。こちらは、ライスを添えてもらった(何故か、少しだけチップスも乗っている)。
マリネした後、グリルで焼かれたラム肉は、しっかりとした肉の味がして、しかも固くない。ただ、肉の四分の一ほど黒く焦げていたのは頂けない。中近東では、イギリスのように、肉をピンク色に焼き上げる習慣がないため、ウェルダン状態になっているのは仕方がないのだが、これはどう考えても焼け焦げていた。 また、肉の量も、チキンの方より少なかった。
他方、ライスの方は非常に美味しかった。カルダモンをたくさんいれ、スープストックで炊き上げたピラフで、それだけで食べても美味しい。今度この店に来た時には、間違いなくチップスではなく、ライスを注文するだろう。

注文した時、パンはメインに付いてくると言われたのだが、結局後からチャージされたのがこのピタ・ブレッド(80pほどのものなので、どうでもいいのだが)。とても薄く、丸いピタで、四つに切られて出てきた。なかなか美味しい。上に書いたように、これをスターターと一緒に注文するといいと思う。

食事の後、また、カウンターのところまで行って、食後の飲み物を注文。私はこのミント・ティー (£ 1.50) を、友達は、レバノン風のミルク・コーヒー (£ 2) を注文。注文する時に、砂糖を何杯入れるか訊かれる。これは中東式。
コーヒーの方には、オレンジ・フラワー・ウォーターが入っているとのことだったが、かすかに香るほどで、それほど珍しいものではなかった。ミントティーの方は、まあ普通のミントティーにフレッシュ・ミントを浮かべたものなのだが、肉料理の後には、口がすっきりしていいと思う。
以上の他、ミネラル・ウォーター二本 (£ 0.80 x 2) も注文して、お会計は £ 24を少し切るぐらいだった(ほぼセルフなので、チップは端数の数十ペンスだけ)。中東料理のレストランとしては、正直、ちょっと郊外にあるペルシャ料理の店にちょっと見劣りがするが、ケバブはザゴラより美味しかったし、シティーセンターにいる時にぶらっと立ち寄れるのが便利。四旬節が明けたら、ケバブ好きの旦那とまた来てみようかと思う。
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